BRAND COLUMN
1997AW ARCHIVE 仮縫いニットベスト / Maison Martin Margiela(メゾンマルタンマルジェラ)
/ BRAND ITEM

「prototype collection」
そう銘打ってリリースされた1997AWは、服の未完成な状態をみせるシーズンでした。
服を作る上での過程である「仮縫い」をそのまま完成品として発表。
このシーズンでもっとも有名なのがトルソートップスですね。
仮縫い、というよりもはやトルソーなので服の過程ですらないのですが本質は「服づくりの裏側に目を向けさせる」ところなのかな、と思います。
別の技法だとインサイドアウトなんかも服の表層ではない作りの裏側を見せるものですし、マルジェラの哲学の根幹になっている考え方なのでしょうね。
ルックでは袖だけのパーツなどもよく見られました。
ジャケット本体と縫製する前の2枚袖を単体でアイテムとして発表したり、逆にジャケットの袖のない状態を「完成品」として発表したり、とまさにメッセージ性を強くはらんだショールックでした。
こちらのアイテムもボディのニットに袖が被せてつけられたようなラグラン仕様になっており、構築的な意匠が見られます。
編み糸はおそらくコットン。
このシーズンではなかった気がしますがこの生地に触り覚えがあります。
DEANNAのニット類は素朴で独特の懐かしさがありますね。
タグはまたカレンダータグができる前なので白タグ。
品質タグも代理店表記がありません。
この時期ならオリゾンティタグがついていてもおかしくないですが、もしかしたら海外で売られていたものかもしれませんね。
- CONDITION
- [B]: 使用感が少ないアイテム
- SIZE
- Size :1
- 肩幅 / Shoulder : 45cm
- 身幅 / Bust : 52cm
- 着丈 / Length : 64cm
- MATERIAL
- おそらくコットン100%
- COLOR
- White
- SEASON
- 1997AW