毎シーズンリリースされているARCHIVIO(アルキビオ)の中でも定番のアイテム。
Aラインで胴回りに生地をたっぷりとるシルエットが特徴です。
胸ダーツなどは特に入れない平面2枚構成ですが、前後にインバーテッドプリーツ(内ひだのプリーツ)をとることで立体感と、動いたときに動作を妨げないようになっています。
ポケット部分の生地の柄あわせ。
パッチポケットでディテールとしては強めですがポケットと本体のストライプが揃っていることでうまくシンプルにみせています。
ポケット部は柄合わせ、プリーツ部分はストライプにカーブを持たせてパッと見たときにアクセントになるよう差し引きがうまくなされています。
後ろ身頃もひだ大きめのインバーテッドプリーツで動きやすさを確保。
シンプルになりがちなツラを整える役割も果たしています。
袖ボタンは小ぶりなアンティークボタン。
裏に力(ちから)ボタンがついているのが個人的にはセールスポイント。
春夏は袖まくりでシャツを着ることが多いので折り返したときに裏側が表にきてもボタンが見えるのがいいですね。
生地は1940年代のコットンを使用。
糸が高番手なのでシルクのような光沢を持っています。
またストライプもよく見るとチェーンステッチのようなジャガード織で形成されています。
色味はベースはパープル。
ですが光によってはブラウンだったり、はたまたグレーにも見えたりと形容しづらい奥深い色味。
プルオーバーを前立て部分をパイピングのように仕立てると縫い合わせる正方形の部分が必然的に分厚くなってしまいますが、縫い代をうまくコントロールすることでダマになるのを防いで見栄えの軽さをキープしています。
上の写真の下部分、四角く縫われた箇所は7枚の生地を縫ってありますが、それを感じさせないツラ感です。